2016年6月20日月曜日

英語と論語 2



英語を小学校から導入するかどうか議論していたとき、こんな意見がありました。

母国語がちゃんとできるようになる前に外国語か?
自分の国の言葉をやるのが先じゃないのか?

お答えします。

国際結婚などで両親の母語が違う場合、現在では多くのカップルが、それぞれの母語で子どもに話しかけるのが普通です。そして、子どもは自然にバイリンガルになります。子どもたちの知的発達には何の問題も認められていません。

もちろん、話すこと、聞くことと書くことは別ですから、書き言葉は、また別に学習しなければなりませんが。

二つの異なる言語体系を知っている子どもは、3つ目を学ぶときも、あまり抵抗がないようです。

また、これもかなり前から知られていることですが、外国語を学ぶときは、一つだけではなく、いくつも並行して学ぶと効率的だそうです。私自身は経験がありませんが、ヨーロッパの友人の中には、3か国とか5か国語を話せる人がざらにいます。

ちなみに、母国語がちゃんとできるって、どういうことでしょうか。

私は日本語の教師として、日々勉強に努めてはいますが、完成には至りません。いつになったら、「ちゃんと」できるようになるのやら。

それでも、文部省の日本語教育能力試験、つまり日本語教師としての正式な資格は持っております。

小学校5,6年の子どもは、とっくに母国語ペラペラです。ちゃんと、ペラペラです。




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