2016年6月16日木曜日
「語学の勉強って、どうせ、暗記でしょ。」
そう言う人は、語学が苦手な人に多いようです。
なるほど。語学を暗記だと思ってしまったら、勉強大変だよね。面白くもないし。
語学学習には、コツがあります。膨大な時間を注ぎ込んで、一つ一つ記憶するより、その言語を理解するのが重要です。
「覚える」ことは必要ないと言うつもりはありません。理解すれば、覚えるのも速くなるのです。
一つの外国語に出会ったら、その言語の論理と生理を掴むことです。
言語を動物にたとえてみましょう。動物をつかまえるために、毛を一本づつ引っ張ってもしょうがありません。胴をつかむのです。そうした上で、毛や指を見るのです。
そのためには、その動物がどのように振る舞うのか、よく観察しましょう。
言葉は生き物です。一つの言語には、論理もあり、論理では測りきれないノリみたいなものもあります。
それが掴めたら、毛や爪を覚えるのも速いです。
言語を勉強する時こそ、洞察力や推察力をフル回転させることです。暗記しないであてずっぽうで答えろと言っているのではありません。
文法事項を学ぶとき、背後にどんな大きな法則があるか見極める、と言ったらいいでしょうか。
ごくわかりやすい例で言うと、英語でcanという助動詞が出てきたとき、後に続くのは動詞の原型だと習いますよね。そうしたら、次に他の助動詞を習うとき、後にはやっぱり原型が来るだろう、と、そのくらいは誰でも推察しているのではないでしょうか。
言語はまた、人間が作ったものです。作った人の気持ちになってみましょう。どうしてそうなるのか?がわかるような・・・気がしてきたら・・・しめたものです。
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