私も賛成です。
読解力に関するかぎり、何語で読むかということは、あまり関係ないようです。
日本語で読解力がある人は、たいてい英語でも読解力があります。中国語で読解力がある人は、たいてい日本語でも読解力があります。
同僚の中には、「子どものころ本を読まなかった学生に、今更読解力を付けることはできない。」と言う人もいます。
でも、諦めるのはまだ早い!
私のクラスの学生で、最初は読解問題で間違えてばかりいたのに、2か月くらいで読解に強くなった人もいます。
読解問題で間違える理由の一つは、筆者の考えを聞かれているのに、一般常識や自分の考えで答えてしまうことです。
これは、本をよく読んでいる人にも、ときどき見られる間違いです。
読解問題で聞かれるのは、筆者の考えです。たとえそれが、常識やあなた自身の考えに反していても、筆者の考えを正確に読み取ってください。
「~について、あなたの意見を書いてください。」と書いてある時だけ、自分の考えを書いてください。小論文や留学試験の記述問題では、自分の考えを書く機会があります。
選択問題で、あなたの意見を聞かれることはありません。当たり前ですね。あなたの意見が選択肢の中に無いかもしれないのですから。
アンケートなら、よく「その他」というものがありますが。
「読む」ということは、先入観なしに、厳密に読むということです。
批判する時にさえ、相手の意見を正確に読み取ることが大切です。
批判するときにこそ、と言った方がいいでしょう。相手の考えを読み違えていたら、批判の土台自体が崩れてしまいます。
読解問題で求められているのは、文章を正確に読み取る力です。
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