2016年7月11日月曜日

読解力をつけることはできるか -3-



作家が何か言いたいとき、自分の意見だけを書くことはあまりありません。

意見の根拠となる事実を先に書くこともあります。根拠を後で書くこともあります。

根拠だけではありません。

世間でよく言われていることを先に書いて、後から自分の意見を書くこともあります。

読解問題で間違える理由の一つは、筆者の意見と事実を取り違えてしまうこと、または、筆者が紹介する他人の意見と筆者自身の意見を取り違えてしまうことです。

文章を読むときはいつも、どこに筆者の意見が書かれているか、しっかり見極めるようにしましょう。

例えば、まず社会の現状を書くという方法があります。筆者が現状に納得していない場合、現状について書いた後で、現状への批判が来ることがあります。また、どのように現状を変えるかという筆者自身の考えを書くこともあります。

その他、先に自分と反対の意見を書くという方法もあります。その後、「しかし」など逆説の接続詞を使って、自説を展開していくのです。

接続詞は、筆者の考えを読み取る上で、キーワードと同じくらい大切です。接続詞に注意するのも、読解問題を解く極意の一つです。

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