「時々、単語さえ覚えれば読解問題ができると思っている人がいる。それは勘違いだ。単語をたくさん覚えても、読解力は上がらない。」
今、教師として学生を指導する立場になったとき、私も同じことを言います。
先日、ある学生がこう言いました。
「先生、私は、この文章の中の単語も文法も全部わかる。でも、筆者が一番言いたいことが何か、選べない。」
逆に、語彙や文法のテストではいつも成績が悪いのに、読解をやるといい点を取る学生もいます。
語彙も大切です。文法も大切です。
でも、読解で一番大切なのは、文脈、話の流れです。
あなたの母語で文章を読むときでも、話の流れを追うようにしましょう。
外国語で読むときは、辞書を引かないで読む練習をしましょう。
すべての単語の意味がわからないと、なんだか気持ちが悪いという人もいます。初級の段階では、単語の意味をすべて説明してもらうのが普通ですね。
でも、文章を読むときに、最初から辞書を引いていると、読解力はつきません。
「読書百遍意自ずから通ず(どくしょひゃっぺん、いおのずからつうず)」といいます。100回読めば、どんなに難しい本でも意味がわかるということです。
もちろん、100回も読むことはありません。
でも、一回辞書を引かないで読んでみてください。
その後、もう一度、辞書を引かないで読んでみましょう。
さらに、もう一度。
最初に読んだとき、5個わからない単語があったとしたら、それが4個に減っているかもしれません。2個になっているかもしれません。大切なキーワードの意味を推測できているかもしれません。
テストの時は、辞書を引けないのが普通です。
それなら、今から辞書を引かないで読む練習をしてください。
2-3回辞書を読まずに読んで、よく考えた後で、辞書を引いてください。
単語も、文脈の中で覚えると、覚えやすいものです。
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