2017年1月30日月曜日

外国語が喋れるというのはどういうことか - コミュニケーション能力を高めよう


外国語を喋れるということは、どういうことでしょう。

発音がいいということでしょうか。
色々な言い回しを知っているということでしょうか。

では、質問を変えてみましょう。

日本語が喋れる外国人が二人いるとします。

一人はあまり発音が良くなく、言葉を間違えたりもしますが、言いたいことはちゃんとわかります。
そしてこの人は、あなたが知りたいこと、あなたにとって興味のあることをたくさん話してくれます。

もう一人は完璧な発音で話します。
文法や単語を間違えることもありません。
でも、この人が話すことは、あなたにとって退屈そのもの。

あなたはどちらの外国人と話したいですか。

アメリカ人が私たちの英語を聞くときも同じだと思います。

話しの内容や組み立て方、相手の反応をちゃんと見て話しているかどうか。
相手はあなたの話に興味を持っているのか。
持っていないなら、どうしたらいいのか。

どんな外国語で話す時も、コミュニケーション能力は必要です。

通訳という他人の話を伝える仕事をする時でさえ、コミュニケーション能力が役立ちます。
特に同時通訳ではなく逐次通訳やアテンドの場合、話している人の意図がどこにあるのか理解していなければうまく伝えられません。
重要なポイントはどこにあり、どの話は枝葉にすぎないのか。
ジョークもジョークとして解る必要があります。
そのジョークを伝える時、文化圏が違うと誤解される恐れもあります。

ただ言葉を移し替えるだけでなく、文化の違いまで計算に入れることができなければ、人工知能に負けてしまうでしょう。

 





2017年1月29日日曜日

英単語スペリングの覚え方 2


おススメのスペリングの覚え方。

それは、書いて読んで見て聞きながら覚えることです。

書くだけ、読むだけに比べて4倍とは言いませんが、2倍は効率よく覚えられると思います。

どうやるかというと、1字1字アルファベットで書きながら、そのアルファベットを唱える。
そうやって1語書き終えたら、その都度今自分が書いた英単語を見ながら発音する。
自分が言っていることを耳の中に叩き込む、という方法です。

例えば、 beagle(ビーグル犬)という単語を覚えるとしましょう。
書きながら同時に b, e, a, g, l, e と唱える。
beagle と一つ書き終える度に、今自分が書いた単語をしっかりと見ながら発音する。
そうしてから2回目を書く。
初心者であれば、こんな風にとりあえず5回書いてみる。

大きな声を出す必要はありません。
自分の耳にだけ聞こえれば十分です。

書くだけに比べたら、1つの単語を書くのに時間がかかります。
でも、書くという動作、言うという動作、視覚、聴覚を同時に使うことで、定着が早まります。

今でも中学校の時に唱えた英単語のスペリングが口をついて出てくることがあります。

漢字を覚えるのと英単語を覚えるのと、同じ方法ではできません。
漢字は何度も書くことによって手に覚えさせ、見ることによっても覚えます。
英単語は漢字と比べるとビジュアルの印象は弱いのですが、アルファベットを唱えることができます。

漢字も今は「下村式」が評判で、唱えるという要素を足して覚えている子どもたちも多いようですね。
効率が上がると思います。

さて、私がこの方法を思いついたのはもちろんなるべく短い時間で英単語を覚えたかったからですが、映画『スヌーピーとチャーリー』からヒントをもらいました。

何をやっても駄目なチャーリー・ブラウンがスペリングコンテストに出る話です。
そのスペリングコンテストで、子どもたちは問題に出された単語のスペリングを口で唱えるのですね。

チャーリーはどういうわけかコンテストを勝ち進み、決勝の大舞台に出ます。
最後に彼を含む2人の子どもが残ります。
遂にチャーリー・ブラウンはヒーローになれるのか?



これ以上はネタバレになるので慎みます。
映画をご覧になれば、なぜ私がbeagleという単語を例にとったかおわかりになるはずです。

 






2017年1月23日月曜日

英語の諺 - 笑いは百薬の長 - Laughter is the best medicine



笑いは百薬の長、英語では 
Laughter is the best medicine.

ソロモン王の時代にすでに
Being cheerful keeps you healthy.
とあります。

出典は
聖書の蔵言集、17-22。
日本語の現代語訳は「喜びを抱く心は体を養う」。

ところで、「蔵言集」は英語では単にproverb というんですね。
「諺」じゃないですか。

難しい言葉にしないと日本では有難がられないのかな。
それとも、いわゆる諺とは違うよ、ということでしょうか。
または、日本語の「蔵言集」の方が英語のproverbよりも原典に忠実な訳なのかもしれません。

いずれにしても、日本では哲学用語などに日常の言葉とは違う訳を充てるのが通例ですね。
これは、主に漢語が学問の分野で使われていたことと関係があるかもしれません。

ヨーロッパでも、ギリシャ語やラテン語から造語することがありますが、フツーに使われている言葉がそのまま哲学用語になることもよくあります。

笑うのが健康に良いということは、最近よく話題になります。
でも、泣くのもいいそうですね。

悲しい時、思い切り泣いたらすっきりしたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

映画を見て感動して泣くのも、体内に良い物質を増やす効果があるそうです。

聖書のコレヒトの言葉(
7-3)に
「悩みは笑いにまさる。顔が曇るにつれて心は安らぐ」とあります。

Sorrow is better than laughter ; it may sadden your face, but it sharpens your understanging.

英訳と日本語の訳とは少し違いますね。

今日も良い笑いを!








2017年1月22日日曜日

トランプ大統領就任式に思う - Live and let live - を思い出そうよ


昨日はトランプ大統領の就任式のニュースでもちきりでしたね。

トランプ氏の演説を聞くと、アメリカには多くの「敵」がいるという印象を受けます。

そして、アメリカにとってうまくいっていないことは、全てその「敵」たちのせいである、と。

誰か悪者を作って攻撃し、自分が正義の味方になる。

話題を作って、メディアへの露出度を高める。 

それは何も彼だけの専売特許じゃないけれど。

でも、アメリカも生き、他の国も生きさせるというのではどうでしょう。

Live and let live ということわざもあります。

自分も生き、他も生かせ。

このことわざ、1622年に出版されたオランダの商法に起源があるという説も。

その後、ジョン・レイによって纏められた『英語の諺全集』の中に英語バージョンが見出されます。

家族関係に当てはめれば、自分は自分の流儀で生き、他の者にも生きたいように生きさせろ、となるでしょう。

社会に当てはめれば、異なる者との共生や寛容の精神と結びつくでしょう。

ところで、『007死ぬのは奴らだ』の原題はLive and let die で、このことわざをひねったものです。

サウンドトラックはかつてのビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティン。

彼はポール・マッカートニーに作曲を依頼。

映画のクレジットは、ポール・マッカートニー&ウィングズとなっています。

マッカートニーのソロのコンサートでも何度も取り上げられた人気曲。

映画や歌なら良いのだけれど。

今や地球規模で考えなければ、何もうまく行かないのでは。







2017年1月18日水曜日

英語の諺 A Rolling stone gathers no moss 聞いてたのと違った!



A rolling stone gathers no moss この英語の諺
、直訳すると転がる石は苔を集めぬ。

前に私が聞いたところでは、日本では苔はきれいなものだけど、ヨーロッパでは苔を付けない方が良い。
だから苔を集めないというのはいい意味なのだ、ということでした。

ところが、今日ふと疑問に思うことがあり、調べてみたところ、どうやらそうでもないらしいのです。

この諺はすでにギリシャ、ローマの頃からあったそうですが。
中世の頃、エラスムスが紹介しているのを見ると、ずいぶん息の長い諺なのですね。

元々の意味は、やはり日本の伝統的な感覚と同じで、一つのことを続けられない人、一所で責任を果たすことができない人を戒めるものだったとか。

苔というものは根を持たないということで、ノマドなイメージなのでしょう。

時代が変わると、動いているものはさび付くことがないというプラスの意味でも使われるようになったようです。

ちなみに、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズは、ブルースの大物マディ・ウォーターズの歌「ローリングストーンズ」からグループ名を取ったとか。
決して一所に留まらず、放浪し続け、常に新しい者であろう、という願いをこめたものだったのでしょうね。





2017年1月3日火曜日

あけましておめでとうございます



良いお年となりますように。

昨年の語学的収穫はいかがでしたか。

目標を達成した方、二重におめでとうございます。

思い通りに行かなかった方、気持ちを新たにする良い機会ですね。

仕切り直して目標に向かいましょう。

今年は酉年。

酉年の酉に文鳥も入っているのかわかりませんが、我が家の小鳥も張り切っております。