2018年1月17日水曜日

日本語文法「まで」と「までに」の違い



「~ まで」と「~までに」の違いは、「~間」と「~間に」の違いと似ています。

A 3月20日に帰国するまで京都で暮らします。
B 3月20日に帰国するまでに京都に行きたい。

(A 3月20日までずっと京都に住んでいます。
B 今から3月20日までの間に一度京都に行きたい。)

例)
A-1) 日本語能力試験に受かるまで、毎日勉強していた。
  -2) 5月3日まで閉店します。
  -3) 祖父と祖母は結婚の日まで会ったことがなかった。

B-1) 卒業までに自動車の免許を取りたい。
  -2) 退職するまでに十分お金を貯めておきたい。
  -3) このレポートは来週の水曜日までに提出してください。

「まで」の後によく来る言葉
毎日、~ている、~ていた、~ない、~なかった、など
「までに」の後によく来る言葉
~ておく、終わらせる、済ませる、など

では、練習です。AとBのどちらですか。
Aまで Bまでに 

1 彼は20歳になる(  )国を出たことがなかった。
2 二人は離婚する(  )毎日ケンカしていた。
3 晩御飯(  )宿題を済ませなさい。
4 ゲーム買って!クリスマス(  )待てない!
5 前日(  )予約してください。
6 死ぬ(  )あなたを愛します。

答は一番下にあります。


練習の答え
1 A  2 A  3 B  4 A  5 B  6 A 

2018年1月13日土曜日

「~間、」と「~間に」の違い

A  飼い主がコーヒーを飲んでいる間、犬は外で待っていた
(「コーヒーを飲むこと」が始まってから終わるまで、「待つこと」は続いた)
              (コーヒーを飲んでいる時間)
                   (待っている時間)

飼い主がコーヒーを飲んでいる間に、犬はケンカをした
(「ケンカをすること」は、「コーヒーを飲むこと」が始まった後で行われ、「コーヒーを飲むこと」が終わった時には完了している)
              
(コーヒーを飲んでいる時間)
                  (ケンカをする時間)

冬休みの毎日勉強していた。
(習慣になっていることの場合、前に「間」を使います。)
日本に住んでいる、私は一度も引っ越しをしなかった
(「~ない」という状態は続いていることなので、前に「間」を使います。)

「N+の間」と「N+の間に」の違いもこれと同じです。

例)
A 母親が留守の、子どもは昼寝をしていた。
B 母親が留守の間に、子どもは目を覚まして泣き出した。

A 飛行機を待っている間、ずっとゲームをしていた。
B 飛行機を待っている間に、家族にお土産を買った。

では、練習です。(  )の中に入るのはAとBのどちらでしょう。
A 間  B 間に

1 授業の(  )、彼はずっと隣の人とおしゃべりをしていた。
2 休み時間の(  )、先生は試験の答案を返した。
3 子どもが部活をしている(  )、彼女は晩御飯をを作る。
4 彼女が買い物をしている(  )、彼は友達と会っていた。
5 画家が絵を描いている(  )、モデルは少しも動かなかった。
6 夏休みの(  )、毎日アルバイトをしていた。
7 チェックインしている(  )、カバンを盗まれてしまった。

答は下にあります。




練習の答
1 A  2 B  3 B  4 A  5 A  6 A  7 B
(気が付きましたか。後が「ていた/ている」の時と否定の時、前は「間」を使うと覚えておけば、だいたい大丈夫です。)